2024年にGmailの仕様変更により、メールフォームからのメールが届かない事例が多発しています。
原因はGmailのセキュリティー強化です。
簡単に言えば、Webサイトからのメールは、ドメインが一致していないと届かなくなりました。
例えば、僕のこのサイトのドメインは、murotaproduct.comです。
このサイトからメールを届けるためには、info@murotaproduct.comなどの、末尾に同一のドメインを使う必要があります。
これが割と曲者。
特にWeb制作をしていると、使い慣れたGmailやicloudでメールを受け取りたいというクライアント様がいるんですよね。
僕も最近、そういったクライアント様の対応をしたので、悩みました。
色々と方法はあると思いますが、今回は「Wordpress」と「さくらのレンタルサーバー」でメールをしっかりと届ける方法をご紹介します。
メールフォームを作る
まずは、メールフォームを作ります。
WordPressであれば、プラグインを使うと簡単にメールフォームを作ることができますよね。
個人的におすすめなプラグインは以下の2つです。
普段は使い慣れたSnow Monkey Formsで作成します。
要件が複雑なフォーム実装の場合はContact Form7を使います。
メールフォームの使い方の説明は割愛します。
メールフォームの作成は各自使いたいプラグインで作成してください。
メールアドレスを作成する
次に、受信用のメールアドレスを作成します。
さくらのレンタルサーバーにログインして、「メール」→「メール一覧」をクリック。
新規登録から、メールアドレスを作成します。
各項目は以下のように埋めていきましょう。
ユーザ名 | メールアドレスの先頭の文字列です。 info、hello、customerなどが良いでしょう。 |
ユーザの説明 | 管理しやすいようにサイト名などを入力しましょう。 |
パスワード | メールサーバーのパスワードです。 |
メール容量制限 | 必要に応じて入力してください。 僕は迷惑メール対策をしていれば5GBにしています。 |
メールの受信 | どちらでもOKです。 僕は念の為「受信する」にしています。 |
転送先アドレス | ここに実際に受診したいメールアドレスを記載します。Gmail、icloud、YahooでもOKです。 |
拒否リスト | 空欄OK |
許可リスト | 空欄でOK |
ウイルスチェック | どちらでもOKです。 僕は「有効」にしています。 |
迷惑メールフィルター | どれでもOKです。 他のプラグイン等で迷惑メールフィルターをかけないのであれば、利用した方が良いでしょう。 |
メールドメイン設定を行う
次に、メールの到達率を上げるために、メールドメイン設定を行います。
まずは、左タブより「メール」→「メール エイリアス一覧」をクリック。
「新規追加」をクリックし、メールアドレス欄に先ほど作成したアドレスを入力。
受信するユーザも先ほど設定したユーザ名を選択します。
その後、左のタブより「メール」→「メールドメイン」をクリック。
設定したいドメインの「設定」→「メールドメイン設定」をクリック。
SPFレコード、DKIMレコード、DMARCレコードにチェックを入れます。
これでGoogleのセキュリティーにも引っかかりにくくなります。
設定が反映されるまで待ちましょう。
これで、さくらのレンタルサーバーでの設定は完了です。
WP Mail SMTPを入れる
最後に、WordPress側の設定を行います。
まずは、プラグインの「WP Mail SMTP」をインストールします。
このプラグインでメールとドメインを強制的に一致させることができます。
メールの到達率が上がるので、使うことをオススメします。
プラグインをインストールすると、セットアップウィザードが起動するので、そのまま設定を行います。
SMTPメーラーを選択では、「その他のSMTP」を選択。
メーラー設定を調整するでは、以下のように入力します。
SMTPホスト | さくらのレンタルサーバーの初期ドメインを入力。「〇〇.sakura.ne.jp」です。 |
暗号化 | TLS |
SMTPポート | 587 |
認証 | 認証を有効化にチェック。 SMTPユーザー名は「先ほど設定したユーザ名@〇〇.sakura.ne.jp(初期ドメイン)」を入力します。 SMTPパスワードは先ほど作成したパスワードです。 |
送信者名 | 会社名などを入力します。 送信者名を強制使用にもチェックを入れます。 |
送信元メールアドレス | 先ほど作成したメールアドレスを入力。「〇〇@独自ドメイン」です。 送信元メールアドレスを強制使用にもチェックします。 |
これで設定は完了です。
必ずテストメールを送り、動作を確認してください。
テストメールを送る際には、Gmail、icloudメール、Yahooメールの3種でテストすることを推奨します。
まとめ
以上、WordPressとさくらのレンタルサーバーでメールフォームを確実に動かす方法を紹介しました。
今後もメールの仕様が変わる可能性は十分にあります。
引き続き情報収集は忘れずに行っていきましょう。
また、最近ではメールフォームに特化したサービスもあります。
特にGoogle Forms、フォームランは使いやすいのでオススメです。
到達率を上げたい人は、これらのサービスも検討する価値はあると思います。
メールが届かないでビジネスチャンスを逃すのはアホらしいですからね…。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。